レポート

Care for planet -water-

わたしたちは”LIFE with EARTH”のスローガンのもと、
様々なサプライヤーチェーンの皆様と、生産工程での環境配慮を進めています。
生地が出来る上がるまでには、沢山の水やエネルギー、
資源が使われます。
今回はその中でも”水”にフォーカスしてご紹介します。
ファッション業界は世界で930億㎥/年もの水を使用しています。
その中でも多くを占めるのが、生地を染める工程です。 _




水は地域の資源


クリスピークロス®やエクセラミ®を染めていただいている岐セン株式会社(岐阜)では染色に伊吹山系の湧き水を利用しています。染色で使う水は工場によってさまざまで、多くはお金を払って購入しています。 岐阜には自噴水と呼ばれる、ポンプでくみ上げなくても湧いてくるほどの豊富な湧き水があり、水が潤沢に利用できます。でもお金がかからないからと言って、どれだけでも水を使用してよいでしょうか?この湧き水は町の人が飲んだり、生活に使っている大切な資源。 それを利用させてもらっているということは、町と一緒に生きていくことです。また、限度を超えた湧き水の利用は、地盤沈下など別の問題にも影響を与えかねません。
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岐セン株式会社

クリスピークロス®やエクセラミ®は岐阜県瑞穂市にある岐セン株式会社で染め加工しています。岐センは合成繊維と天然繊維の混ざった素材の加工を得意とする会社です。複合繊維は二浴染めといって、一つの生地の中で別々の染料を使用し二度染めるため、染料やエネルギーをたくさん使用します。そのため岐センでは2015年から環境に配慮した工程に取り組んできました。
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水の削減

岐センは、地域の資源である大切な水を無駄にしないため、2015年から低浴比染色機の導入を開始し、現在5台を稼働させています。これは液流染色機という機械で、今までの9割の水(1割削減)で生地を染めることができます。1割の削減と聞くと、一見少ないような気がしますよね?しかし、生地を染めるとき、水を貯めるのは一度ではありません。家庭で洗濯するときと同じように、はじめは染料を入れて染め、そのあとすすぎ、何度か水を入れて抜いてを繰り返すため、その1割×水をはる回数分節約になります。
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結果、CO2削減できる


生地を染めるとき、水を温めてお湯にして使用します。そのため、少ない水で染められるということは、それを温めるエネルギーも削減できます。エクセラミ®82-4835 #29ブルーを16反染めた場合、水800L、CO2を11kg削減できます。
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まだ、切り替え途中

ただし、すべての素材がこの低浴比染色機を使用して染められるわけではありません。岐センの染色機は全部で30台ほどに対し、低浴比染色機はまだ5台。そのため、この低浴比染色機使用を必須としてしまうことは工場の納期や管理上することが難しいのです。しかし、私たちはこの素晴らしい取り組みを、ベストでなく今できるベターとして取り上げ、応援することで少しでも早くすべての染色機が低浴比タイプに切り替わり、より多くの水とエネルギーが削減することを応援しています。
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